雑誌業界の不況をなんとかしようとの試みで、9社の違う誌が同時(4月12日)に新発売になるそうです。

と~~っても気になるので、雑誌紹介の内容や創刊号の表紙からの見出しなどをチェックしてみました。Kindle版のあるものも数冊あります。

創刊されるのは、学研「mer+」、集英社「ON Y VA」、講談社「Rillia」、世界文化社「Lala LADIES」、光文社「Sprout」、文藝春秋「おいしいものは日本中から取り寄せる!」、小学館「オモタメ」、ダイヤモンド社「子どもと一緒に海外旅行!」、主婦と生活社「GIFT LEON for KIDS」の9誌。

では一冊ずついきま~す!

○●○●○●○●○○●○●○●○●○
<<女性向け>>

1.Mer+(メルプラス) 580円 学研ホールディングス 
表紙の見出し”大人可愛い憧れミューズ”

Kindle版は370円


産休から復帰した30歳の女性ライターの方も自身が創刊号に登場するということで撮影風景と打ち合わせの様子を”いっぷく”で紹介していました。
タレントでもプロモデルでもない毎日を素敵に過ごす街の女性が主役
モデルさんが普段街で仕事していたり、主婦したりという方ということで、いわゆる主婦の読モ雑誌なのかな。

2.On y va (オニヴァ) 500円 集英社
表紙の見出し”これからも「女子力」でいく” ”美容革命、55歳から急にキレイになる人は何をしたか”


55~65歳の女性に向けた雑誌。創刊号に登場する阿川佐和子さんが「オニババだと思ってるでしょ?!オニヴァはフランス語でレッツゴーの意味なの。でもオニババがこれからキレイになるぞ!でいいと思う」とこの開き直り感がいい。
人生、やりたいことにまい進!「女子力」を持ち続ける”オニヴァ世代”の生きる道です!
編集長さんいわく、”情報量をあえて通常の8割程度におさえ、文字も大きく見やすくし、読者にやさしい雑誌になっている”そうです。最近の雑誌はごちゃごちゃしたレイアウトが多いのでどんな感じか読んでみたい。

3.Rillia (リリア) 550円 講談社
表紙の見出し”やっぱり家がすき”


毎日が忙しい女性のための食事、インテリア、収納、家計、 生活習慣、 健康情報など実用的な情報を美しいビジュアルとデザインで紹介。
料理もインテリアも雑貨も好きなあなたのために、かわいく賢く暮しましょう!
この辺は独身、子育てママ関係なく幅広い層の女性が気になるテーマなので、注目されそう。

4.LaLa Begin 670円 世界文化遺産
表紙の見出し”ブラックドレスから焼肉のタレまで 価値ある女子定番”


男性向けモノ情報誌『Begin』の女性版.
"「かわいいだけじゃ納得いかない」という新しい消費価値観を持った女性の " 欲しい " " 知りたい " " なりたい"に応える、徹底リアルなモノ&ファッション女性誌(宣伝会議 adver times)"
リーズナブルなプレミアムをセンス良く女性のメリハリ物欲に応える!
ちょっと前に話題になったおひとりさま的な女子が手に取りそうなイメージ?この雑誌名、2月に発表になった時点では「Begin LADIES」だったものが「LaLa Begin」に変わったようです。ビギンレディースだと、なんだかやんちゃな感じですもんね(笑)

<<”食”系>>
5.Sprout(スプラウト) 980円 光文社
表紙の見出し”おいしい野菜を食べに行こう買いに行こう”


体によいもの、やさしいもの、おいしいものにちょっとだけこだわる。そんな
こだわりのある30代~40代向けのカラダにいい雑誌とのこと。
おいしく楽しくカラダにいいことあなたに旬ごとライフスタイル雑誌
6.おいしいものは日本中から取り寄せる!680円 週刊文春
表紙の見出し”世界著名人のイチオシ64選”

kindle版は 499円


”週刊文春カラーグラビア人気連載「おいしい! 私の取り寄せ便」から、特に評判の高かった逸品を厳選して1冊に! 各界の著名人が心底気に入っている“お取り寄せ食品” を、よだれの出そうな写真と、懇切丁寧なお店情報とともに紹介する「特別保存版」(アマゾン商品説明より)

7.おもタメ 500円 小学館
表紙の見出し”おもしろくてタメになるすし””マグロ1ぴきで何人分のすしになる?一番人気のすしネタは?”


一つのテーマを親子で楽しむ、ファミリーで出かけるためのガイドブック。「おもしろくて、ためになる」本当の意味でのファミリーマガジン。
おすしが好きな人、あつまれ!
最初、おすしの雑誌なのかな、ドラえもんの表紙はなんでなのかなと不思議だったのですが、小学一年生の増刊号ということで納得。

<<”子ども””親子”>>
8.子供と一緒に海外旅行 780円 ダイヤモンド社
創刊号表紙の見出し”子どもといけば世界はもっと楽しい”


1歳前後の乳幼児から小学校4年生(10歳)程度までを想定した子どもと行く海外旅行の“旅先選び&応援"マガジン。
子連れの海外の不安解消術、今年は家族で海外へ
子どもと行きたい旅先15選の特集ではハワイ、シンガポールに取材班が完全密着をして3組の親子が実際に旅行した様子を掲載。いろんなことを子どもといっしょに楽しむという時代になってますよね。これも売れそう。

9. GIFT LEON for KIDS(ギフト レオン フォー キッズ) 880円 主婦と生活社
創刊号表紙の見出し”贈りたいのは愛という名のギフトです”


ちょい悪オヤジ「LEON」の増刊 。LEON世代といえば友人や親戚にも子どもがいる世代ということで、そんな子どもたちに買ってあげたら喜ばれるもの、”その答えを完全網羅したラグジュアリーギフトカタログ”だそうです。
LEONの世界観はそのままにリッチな子ども用のギフトカタログ 
ちょい悪オヤジがターゲットにされています(笑 でも、どんなものが取り上げられているのかは気になる!

*以上、グレイ色の引用は、TBS「いっぷく!」での紹介文からの引用です。
○●○●○●○●○○●○●○●○●○
結構気になる雑誌がありました。

ところで、雑誌価値再生委員会というのがあるんですね。委員長の横川裕史さんという方が、TBS情報番組の”いっぷく!”に登場してコメントしていました。” インターネットが普及して雑誌が売れなくなってしまったけれど、いま一度、紙の雑誌の存在感とか意義は何かというのを原点に立ち返って見直すことも重要ではないか”ということで雑誌社が団結し、今回の同時新発売となったそうです。

ざっとみて思ったのは、女性、食、子ども(親子)の3つのカテゴリに絞られていること。その中で、女性向けは主婦やプレシニアとこれまでちょっと影に隠れていた層を掘り下げていること、食に関しては自然志向とちょっとしたこだわり志向、子どものいる世代に向けては海外旅行やセレクトギフトとどっちかというとゆとりのある子育てを推進するものといった感じがします。いまどきの主流があらわれていて興味深いです。

紙の雑誌がんばって欲しいデス!