レ・ミゼラブルなどで知られる俳優の滝田栄さんが、インドのジャングルで修行僧と一緒に2年間を過ごしたという話をご本人がテレビ番組(フジ・ノンストップ!4月9日放送)の中でコメントされていました。
12年前の2002年のことだそうですが、座禅と瞑想だけをやっていたそうです。
ご本人のコメントの中で、何を悟ったかについての語りが印象的だったので記しておきました。
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----なぜインドへ渡ったのか
14年間に渡るレ・ミゼラブルの公演を終えた時に自分自身でもこれ以上の感動があるのかと思うぐらいに自分でも感動していた。
次に何をしていいかわからなかった。本当の感動はどこにあるんだろうかといった気持ちなった。
それで少し考えようと、どうせならば自分が俳優だということも、誰も知らないところへと。
最終公演の翌日に南インドへ渡った。
----どんな生活を?
待ち受けていたのは、それは、きついきつい…修行僧といっしょにジャングルで瞑想三昧。
肉は食べない。野菜とフルーツだけ。お酒もぜったいだめ。
そして、ジャングルでは、思わぬ敵が出ることも。
コブラやさそりがときどき・・・危険ととなりあわせ
おっちょこちょいがいて、ロープだとおもってけとばしたら、それがコブラだったといったことも
-----何を悟ったのか
実体としての自分を磨きぬいていくことの大切さを悟った。
実体としての自分を浄化してきちんと生きることに徹していかないと、人生が芝居で終わってしまう。
実体をきちんとしなければいけないとはっきりとわかった。
人として人間は素晴らしいんだということを伝えていきたい。
おもしろおかしいだけの仕事に身をさくのはもったいない。
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実体としての自分を磨きぬいていくこと・・・ちょっと考えただけでは無理そうな課題です。そこで、まずは”実体”ってなんだろうと思って調べてみると、古代ギリシアから使われている古典的な哲学用語のことで、”真に実在するもの”とあります。本当に存在している自分自身とは何なのでしょう。
また、wikipediaには、「本質」および「実在」とは語源的にも哲学的にも深い関連を有するとも書かれていました。本質と実在。インドで2年間修業しないと悟れないのかしら・・・。
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